この記事では電験三種の難易度について話していきたいと思います。
これから電験三種の勉強をしようと思っている皆さんはこういった疑問があると思います。
- 電験三種の難易度はどれくらいなの?
- 興味はあるけれどどれくらい難しいの?
- 文系でも合格できるの?
今回の記事ではこのような疑問に答えていきたいと思います。
電験三種の難易度
先に言っておきます。電験三種はものすごく「難しい」です。
知っている方からすればごくごく当たり前のことですね。
明確な数値はありませんが、良く言われるのが「工業高校の電気科を優秀な成績で卒業した者」です。
結構曖昧ですが、おそらく学年でTOP5に入っていなければ厳しいと思います。
ちなみに僕はクラスの下からTOP3には入っていました。笑
ですがこんな僕でも努力と継続で合格することができました。
ですから難しくてもなんとか合格することは可能です。
少し話は逸れますが、先日Googleのニュースで知ったのですがなんと高校1年生の男の子が電験三種初受験で合格というニュースを見ました。もうこれは衝撃以外の何者でもなかったですね。やはり世の中には天才っているものです。
この男の子の場合は特別ですが、普通の会社員の方が電験三種に合格するには2、3年かかるのが当たり前だと思います。これだけでかなり難しいことは十分伝わると思います。
少し頭に自信がある程度では簡単に不合格になってしまうので舐めてかかると足元をすくわれることになるでしょう。
電験三種の合格率
電験三種の合格率は毎年10%を切ります。この結果を見るだけでも難しいということは分かるでしょう。
上の電気技術者試験センターのホームページでは合格率は記載されていませんが、簡単な計算で算出できますよね。
この合格率を見て受験を諦めようかなと思った方はちょっと待ってください。確かに電験三種は難関資格ですが、この合格率には少しからくりがあるんです。
それは電験三種の資格を持っていれば安定ということが世の中に知れ渡っており、人気のある資格なので結構な人数の方が受験申し込みをします。令和2年の試験で言えば、申込者数55408人、実際の受験者数39010人で合格者数3836人です。
この時の合格率は9.8%です。ですがこれは、申込者数と実際の受験者数を見ても分かる通り、申し込んだ人数に対して、受験者数が少なく、その割合は70.4%ほどです。
コロナの影響もあったでしょうがコロナ以前の割合も概ねこんな感じです。ですので中には人気があるからという理由だけでろくに勉強もせずに受験する方が一定数いるのです。
そんな方が受験したところで合格するわけもなく、その結果がこの合格率にあらわれています。
なので、一概にこの合格率だけを見て難易度は決めれないんです。
もし、興味本位だけで受験している方がいない場合の合格率は15%程度はあると思います。(完全に僕の主観ですが)
合格率が一桁から二桁になるだけでも難易度の感じ方が少しは変わりますよね?
ですから合格率だけ見て受験を諦めようとするのはもったいないです。
本当に本気で電験三種を取得したいと思っている方ならば合格率を気にせずに受験してください。
どんな資格にも言えることですが合格には努力と継続が大事です。
努力と継続ができれば必ず合格することができるでしょう。
【そんなに難しくないですよね?】
上記のタイトル通りのことを言われたことがあります。しかも電気のことに関しては素人の人間に。
その人間というのは僕の後輩なのですが僕が電験三種の勉強をしているときに一度過去問を見せたことがあります。
僕:「今こんな勉強してんねん。」
その過去問を見た後輩が少し問題を眺めながら言いました。
後輩:「そんなに難しくないですよね?」
と。
こいつは何を言っているんだと思い、「じゃあ解いてみろ!」と言うと近くにあった紙に書き出していきました。磁束密度を求める問題です。5分ほど経つと
後輩:「出来ました」
書き出した紙を見ると、見事に正解です。
僕:「なんでお前が解けんねん!」
後輩:「大学の時に物理でやったことがあるんで」
つまりこの後輩が言うには数学と物理が得意な人間からすると電験三種はそんなに難しくないみたいなのです。
逆にそういう理系の人間からすると、僕が一番簡単だと思っている「法規」が一番難しく感じるみたいです。
脳みそを入れ替えて欲しいと思いました。笑
このことから、数学や物理が得意な方は意外と簡単に思えるかもしれません。
そんな方はぜひ、電験三種を受験してみてください。
その時僕が持っていた過去問集はこちら↓
まとめ:電験三種の合格率に惑わされないように!
ここまでをまとめると
- 電験三種合格には「工業高校の電気科を優秀な成績で卒業した者」
- 合格率だけを見て判断してはいけない
- 数学や物理が得意であれば有利
このようになります。
合格率は一つの指標にはなりますが、それだけで受験を諦めるのは勿体ないです。
気になるようであれば一度参考書を見てから決めるようにしましょう。
「これなら自分でも合格できるかも」と思えば受験してみるべきです。
「自分には無理」と思った方も本気で取得したいと思っているなら努力と継続で必ず合格できます。
コツは「諦めないこと」ですね。
僕は数学や物理が大の苦手な文系だったのでかなり苦労しましたが、本気で電験三種の資格が欲しかったので諦めずに勉強することで合格することができました。
ちなみに勉強期間は4年です。
こんな僕でも合格できたので皆さんなら絶対に合格できるはずです。頑張ってください!