今回は電験三種の最難関科目と言われている機械の勉強方法について話していきます。
電験三種の機械は難しいので皆さんには
- 機械は難しいってよく言われるけどどれくらい難しいのだろう
- 電動機や発電機、変圧器を見たこともないし触ったこともないのでどういうものなのか理解しにくい
- 時間もないので効率良く勉強したい
こういった悩みや疑問があると思います。今回はこういったことについて答えていきます。
この記事を読むことで
- 機械科目の苦手意識を無くす
- 機械科目の合格方法が分かる
- 効率的な勉強方法が分かる
こういったメリットがありますのでぜひ最後まで読んでみてください。
僕自身、この記事で書いた勉強方法で機械に合格しているので参考になるはずです。
電験三種機械の合格には過去問をメインに問題を解くことが重要

結論から言います。機械を攻略するには過去問が最も重要です。
これは機械だけではなく、電験三種の全科目に共通しており、このブログでも何回も過去問の重要性を伝えているのですが、とにかく問題を解きまくることで問題の意味を理解することが大事です。
文章問題は暗記でも問題ないですが(正確には構造などは理解しておいたほうがいい)、計算問題は暗記しても少しひねられた問題が出るとそれだけで問題が解けなくなるので、計算問題は必ず何度も解いて意味を理解してください。初めは全く分からなくてもまずは問題から解くのがおすすめです。
そして問題の解説を読み、それでも理解できなければ参考書を読んで理解するといった流れになります。
さらに参考書を読んでも理解できないときは一旦その問題は飛ばしましょう。
そして少し日を空けてもう一度問題に取り掛かった結果、解ければそれでいいですし、解けなければその問題は捨てましょう。捨てるのはもったいないと思うかもしれませんが、ときには捨てる勇気も必要です。解けない問題に時間を使うのであれば別の新しい問題に時間を使ったほうが効率的です。
機械は試験の範囲が非常に広いため、網羅的に勉強するには時間のかかる科目なので、時間を効率良く使い、どんどん新しい問題に進んでいきましょう。
そして機械の勉強が進み、試験までに時間が余るようであれば分からなかった問題にもう一度チャレンジしてみるのはアリです。
上記で説明したことを分かりやすくするために下記に詳しく時系列順に説明します。
まずは分からなくても過去問を解く
解けない問題は過去問の解説を読み、理解できればもう一度問題を解く
解説を読んでも理解できないときに参考書を使う
参考書を読んでも理解できないときは一旦その問題は飛ばす
数日空けてからもう一度理解できなかった問題に取り掛かり、それでも理解できなければその問題は捨てる
試験日までに一通りの勉強を終えて時間が余るようであればもう一度その問題にチャレンジする
このような流れで勉強するのが最もおすすめの方法です。
想像より難しくない
ここで一点だけ伝えておきたいことがあるのですが、よくこの機械は難しいと言われます。僕も勉強前は難しいと聞いていたのでいざ勉強するときには少し億劫になっていました。
しかし、実際に勉強してみると、そこまで難しく感じることはなく、意外とスムーズに勉強することができました。
「でもそれって僕の頭がいいだけじゃないの?」
って思われそうですが、僕は自他共に認める「相当なバカ」です。このブログのタイトルにもある通り、分数の足し算すらできないような状態から合格できたので結構誰にでも合格できると思っています。
ただし、僕は頭の悪い分、かなり努力はしました。それこそ生まれて初めて…。
ですからなんでもそうだとは思うのですが、決して簡単に楽に達成できるような目標なんかこの世界にはないと思っています。
電験三種の勉強を始めた人にはある程度の覚悟を持って、最後まで諦めずに勉強に専念してほしいと思います。
パワーエレクトロニクスについて

電験三種の機械で出題されるパワーエレクトロニクスですが、この分野は難しい機械の中でもさらに難しい分野です。僕はめちゃくちゃ苦手な分野だったため、この分野は捨てました。
というのも、出題される問題数も少なく、その割には難しすぎたためです。ここに時間をかけるよりも他の分野に力を入れようと思い、おもいきって捨てました。
現在、僕は電験二種の二次試験の勉強をしていますが、電験三種のときも電験二種の一次試験のときでも、パワーエレクトロニクスの勉強は一切していません。実際、それでも合格できましたしね。
このまま二次試験でも勉強する気はありません。電験二種を取得済みの先人の方々にも聞いてみましたが、パワーエレクトロニクスは捨てても合格できると言われている方が大半なので、このまま触れずに勉強を進めるつもりです。
皆さんもパワーエレクトロニクスの分野が難しいと思われる方は捨ててみてもいいと思います。
もちろん、得意な方はそのまま勉強したほうがいいに決まっているのでそのまま進めてください。
まあでも、捨ててもなんとかなるってことさえ分かってもらえれば大丈夫です。
電験三種機械で使った過去問集&参考書
ここでは僕が使った過去問集と参考書を紹介します。
電験3種過去問マスタ機械の15年間
この過去問集は科目ごとに過去15年分の過去問が全て掲載されていて、非常に分かりやすい解説で勉強がかなりはかどります。
僕はこの過去問集をメインに勉強し、分からないところを参考書で勉強するといったスタイルで合格しました。
感覚的にはこの過去問集を7割程度、その他の参考書を3割使用したって感じです。

電験三種完全攻略
この参考書は4科目が一冊に収録されている参考書なのですが、非常によくまとめられており、勉強する時の効率がめちゃくちゃいいです。
試験に出題される必要な部分だけを勉強できるので無駄が無く、おすすめです。
ただし、そこまで詳細には書かれていないので、もっと詳しく知りたい人にはおすすめできません。
ある程度、電験三種の知識がある方向けの参考書です。

電験三種 やさしく学ぶ機械
こちらの参考書は上記で紹介した電験三種完全攻略で理解できない方向けになります。
非常にやさしく解説してくれているので初学者の方にはかなり分かりやすい内容になっています。

電気機器概論
この参考書は参考書というよりは、教科書的な本です。
イメージしにくい機械の構造や現象などを図や絵をたくさん使い、かなり分かりやすく説明してくれています。
この本のおかげで機械の構造はある程度理解できたし、地味に僕のおすすめの本の中ではNo. 1です。

上記で紹介した4冊の本があれば十分合格することは可能でしょう。
おすすめの参考書:番外編
番外編としていますが、僕が実際に行った勉強方法です。少し特殊です。w
実は僕は本当に頭が悪いのでなかなか機械の構造などが理解できませんでした。そこで実際に本物の機械を見たいと思い、中古で単相モーターを買ってみました。


これです。そこまで大きくはないのですが、これをバラして実際に中身を確認することにより、理解が進みました。
中古だと5000円程度で売られているのでいまいち構造を理解できない方は一度買ってみるのもアリです。
まとめ:電験三種機械は恐れずに気楽に勉強しましょう
ここまでをまとめると
- 機械の勉強は過去問を中心に勉強する
- 機械はみんなが言うほど難しくないので気楽に勉強する
- パワーエレクトロニクスは捨てる
以上になります。
おそらく電験三種の中では最難関だと思われる機械ですが、確かに難しいのは難しいのですが、自分が想像していた難易度よりは優しいと思います。
周りに難しいと言われると、勝手に頭の中でどんどん難しく想像してしまって現実よりもかけ離れていくんですよね。
ですから気楽に過去問集を開き、軽い気持ちで勉強してみてください。
意外と「あ、想像してたよりも簡単」と思えるかもしれません。
ですが、繰り返しになりますが機械は難しいです。僕は機械の勉強に300時間ほど使っているので覚悟を決めて勉強してくださいね。
今回は以上になります。ここまでありがとうございました。
