電験二種の難易度【電験三種合格者にはどう感じるのか】

皆さんこんにちは。

今回は電験二種の難易度について話していこうと思います。

早速ですが、電験三種に合格した方の中には電験二種に挑戦しようか悩まれている方もいると思います。

僕も電験二種は途中で挫折する人が多い資格だと聞いていたので、実際、受験前は悩みました。

そういった、同じように悩む方の役に立てればと思います。

僕自身、現在は電験三種とエネルギー管理士、電験二種一次試験に合格しており、今は二次試験に向けて勉強中です。

ですから、難易度についてはある程度理解できています。

ぜひ、参考にしてみてください。

目次

電験二種の難易度は別次元

電験二種 難易度 合格率

結論です。電験二種の難易度は電験三種とは別次元です。それほどまでに難しい試験です。

とは言っても、それは二次試験の話。一次試験は電験三種と比べてそんなに難易度は変わりません。

一次試験

一次試験の難易度は電験三種よりも少し難しいレベルです。電験三種よりも深い知識が要求されます。

とは言っても、電験三種に合格した方であれば、過去問を勉強するだけでも合格できるレベルでしょう。

回答方式は多肢択一制(選択肢がいくつかある中でどれか一つを選択する)で、電験三種のときより選択肢が増えるのでここが少し難しく、三種よりも勘で答えるのが難しくなります。

少し厄介なのが、理論です。理論では新たに数学の知識が要求されます。

三種では出てこなかった微分・積分・ラプラス変換を新たに学習する必要があります。

ですが、もともと微分・積分・ラプラス変換を理解している方であれば特に難しく感じることはないでしょう。

また、三相不平衡回路などの三種では出題されなかった問題も出ますが、そこまで難しくないのでこれも過去問や参考書で学習すれば問題ありません。

参考までに僕が電験二種を勉強するときに使用していた数学の参考書を紹介しておきます。

微分・積分・ラプラス変換について非常に分かりやすく解説してくれているのでおすすめです。

二次試験

これが難しいんです。もはや別の資格じゃないのかというくらいに。

これを同じ一つの資格のくくりにするのはおかしいような気すらします。

現在、二次試験の勉強をしていますが,難しくてその日は理解できても次の日になれば、もう解けません。これは電験三種には無かった感覚です。

電験三種でも一週間同じ問題を解かなかったら忘れることはありましたが、二次試験はさらに厳しい…。

計算問題は解き方が複雑な問題も多く、論説問題は範囲が広いので覚えることがたくさんあります。

内容ももちろん難しいのですが、僕にとって一番の問題は回答方法が筆記式だということです。

計算問題では計算過程から答えまで全て書き、論説問題では答えを自分の文字として書かなければなりません。

問題の理解力はもちろん、文章力も必要になってきます。

電験三種や二種の一次試験のように回答方法が選択制ではないので、勘で答えるのは無理ですし、本物の知識が必要になってくるんです。

ですから、必然的に勉強時間は相当確保しておかなければ合格するのは厳しいでしょう。

そしてこれも厳しい条件の一つになるのですが、一次試験は三種と同じで科目合格期間が3年です。

ところが二次試験は一次試験合格後、2年しか免除期間がありません。

分かりにくいので詳しく話すと、

  • 1年目:一次試験4科目合格→二次試験不合格
  • 2年目:二次試験不合格
  • 3年目:一次試験の4科目からやり直し

こんな感じで一次試験に合格してから2年以内に二次試験に合格できなければ一次試験からやり直しになってしまうんです。

これはかなりきつい条件です。しかも二次試験の試験日は一次試験の試験日から大体毎年2ヶ月半後です。

一次試験に合格してから二次試験の勉強をしていてはとても間に合いません。

ですから一次試験と並行して二次試験の勉強をする必要があるのです。

電験二種の合格率

直近5年分の合格率を表にまとめました。

電験二種の合格率
試験実施年度一次試験科目合格率一次試験合格率二次試験合格率
平成28年度46.1%22.3%19.4%
平成29年度52.5%26.4%13.5%
平成30年度46.5%24,1%14.5%
令和元年度48.9%23.6%22.8%
令和2年度48.9%27.2%27.9%

この表を見ると最終的に電験二種に合格している方は受験者数の20%前後だということが分かります。

そして科目合格者数が多いことから一回の受験で合格するのではなく、何年かに分けて合格する方が多いことも分かります。

ただ、これは電験三種の合格率に比べるとまだ高いほうです。電験三種の合格率は毎年10%前後なので、このことから、電験二種を受験される方は電験三種に合格しており、本気で受験されている方が多いのでしょう。

電験三種は会社から受験しろと言われて仕方なく受験されている方も一定数おり、そのような受験理由では当然、合格できずに、合格率が下がります。

電験二種を受験する方は自分から進んで受験される方が多いので、このような結果になっているんだと思います。

つまり何でも本気で取り組めば達成できるってことです。

まとめ:【難易度】電験二種・一次試験はそこそこ 二次試験は別次元

ここまでをまとめると

  • 一次試験は電験三種を深掘りした内容でそこまで難しくない
  • 二次試験は回答方式が筆記式で内容は電験三種と比べられないくらい難しい
  • 一次試験と二次試験は同じ電験二種ではなく、別試験と考えて取り組んだ方がいい

こんな感じになります。

「一次試験がこのレベルなら二次試験も合格できそうだな」

という考えで受験すると100%落ちます。

ですから、一次試験と二次試験は別の試験と考えて取り組んだ方がいいです。

さらに二次試験の合格を目指すのであれば中途半端な気持ちではなく、ぜひ本気の覚悟で取り組んでください。

僕も今は今年の二次試験に向けて勉強中です。かなり合格に向けて本気でやっているので、絶対に合格したいところです。

今回は以上になります。ここまでありがとうございました。

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